キャリアは頭を抱える悩みのひとつだ。
多くの場合キャリアと言うと転職や仕事が絡んでくるように見えるが、 僕は1年に一度は「自分のやりたいことは何なのか」と見直している。
1年も経てば価値観は十分にアップデートされる。それがわかっているなら、1年前と同じやり方でいいとは思えない。
2020年、僕は「できたこと」「うれしかったこと」を書きなさいと言われて、何も浮かばなかった。
それほど「自分にとってプラスだったこと」を全然観測していなかったのだ。できないことが心を覆って、焦燥感と悔しさに塗れた1年だった。
できなかったことばかりに目が行くと、精神的にきつい。生きていて幸福度が下がっていることを自覚していた。
2021年は、「できたこと」をしっかり観測して心身ともに元気になろうという意気込みでやっていく。
幸せに働く技術がある
キャリアカウンセラーコンサルタント*1の横山遼さんをご存知だろうか。
彼は、自身が20代の頃「死ぬほど燻っていた」経験を元に、幸せに働く技術を多くの人に伝えている。
死ぬほど燻っていた
というだけあって、病気で休職していたのに傷病手当金を全額呑み代に溶かすロックな人生を送ってきたそうだ。
自分に自信がない、挑戦する勇気もない。金を借りては酒を飲み、ゆるやかな自殺をしているかのような人生……。
聞いているだけで面白いではないか。そんな男にしか持ち得ない技術がある。
彼の自伝と、彼が持つ技術を本で読むこともできる。
おはよう世界。起きたら発売されていた!生きるための技術書、Growthfactionの最新作は腹の括り方がテーマ。決意や覚悟についてのエッセンス満載です。ぜひお買い求めくださいね。https://t.co/nWEUaGbML7#ハラククリカタ
— 横山 遼 ◎ 人生の幸福度を上げるキャリアコンサルタント (@steroid66) 2020年9月12日
#ハラククリカタ 読了!
— あきの/D-En (@DddEndow) 2020年10月16日
今回も心に刺さったり参考になることが盛り沢山だった。
一番刺さったのは横山さんの「腹括無宿」で一番シンパシーを感じたのはeroccowaruicoさんの寄稿かな。
あとVTRyoさんの寄稿ページ数に二度見して、内容の完成度の高さに三度見したw
自分はこの主人公や神父とは逆の選択肢をとった側なのですが、「他人の気持ちなんてどうにもならない」「誰にだって価値がある。自分自身を信じて大切にしろ」など自分が大切にしている価値観とシンクロする部分が多く、にも関わらず自分とは違った視点で描かれていたのが印象的でした。
— あきの/D-En (@DddEndow) 2020年10月16日
#技術書典 #ハラククリカタ
— いわしまん (@iwasiman) 2020年9月30日
第4章 腹括無宿 - 横... 『ハラククリカタ』 40分 69ページ https://t.co/FUZiCvJWIm #studyplus
横山さん章は最初読んだ時にフィクションかノンフィクションなのかはっきりしないぐらいに没入感があった章です。
— もっと (@mottox2) 2020年9月18日
物語の中の師と呼べるような人が、人生を振り返りつつ決意に必要なことを教えてくれます。続編があってもおかしくないので、縦読みの組版で読みたいと思いましたw #ハラククリカタ
"横山遼さんとVTRyoさんは、ストーリー形式でしたがとてもリアリティのあるお話で、読んでいる途中から胸が熱くなりました。" うれしみ / 1件のコメント https://t.co/9hzaW250Gs “【技術書典9】ハラククリカタを読んだ感想 - amareloのブログ(仮)” (2 users) https://t.co/Kxp0nbUJVu
— VTRyo (@3s_hv) 2020年9月18日
横山遼さん自伝:「理不尽な人生を愛するために知っておくべき10のこと」 booth.pm
横山遼さん流キャリア技術小説:「腹括無宿」
気になった方はぜひお買い求めください(ダイマ)。
横山遼流キャリア道場
今回参加したのは、こちら。
「幸福に働くための技術を身につけて人生をコントロールしよう」
「幸福に働くとは……?」と、正直僕は「幸せ」に対して感度が鈍い。
何をもって幸せなのか。
そもそも僕は今、不幸なのか。
全然わからない、俺たちは雰囲気で人生をやっている。
キャリアってのは
出世とか、そういう意味では本来ない。
ググればわかるが、「生き方」という意味である。
どこか一点を指すものではなく、継続性のあるものという事を念頭に置いておく。
人間ひとりの「生き方」が反映されるもの。
これはわかる。似たような本を書いていると「キャリアとか言うけど、結局どんな生き方をしたいかわかれば決まっていくよな」と。
僕は3年前に「家で仕事したい。通勤とかうんざりだ」と思ったのでリモートできる今の会社を選んだ。 仕事ってのはこうやって選んでいいんだ。
たまに「残業したくないからホワイト企業に行きたい」と言う人がいるが、大いに結構じゃないか。 残業したくない理由がある。ならなんとしても定時で帰れるか、そもそも働かないための努力をしていけばいいとも思う。
そうやって、どう生きたいのかを改めて考えるのが「キャリア」なんだと思う。
マインドセット
横山遼流、キャリアを選択していくために必要な心持ち。
- 正解を求めない
- 自分で決める
- コントロールできるものに集中する
僕個人の話とすり合わせてみる。
正解を求めない
「生き方に正解はない」
誰かに答え合わせしてもらうものではない。
たとえ同じ結論に行き着いていたとしても、過程(キャリア)は千差万別である。
「僕はITエンジニアという職種で働いている。そういう人は他にもいる。でも過程はそれぞれ違う。やっている理由に間違いも正解もない」のだ。
仮に「お前のITエンジニアとしての動機は間違っている。向いてない。やめちまえ」と言われてたとしても、気にしなくていい。傷つくけど。
「がーん。間違ってたのか」と思うのは、どこかで正解を求めてしまうから。
答えがないことに対してモヤモヤするならば、次の心持ち(「自分で決める」)で解消できるはずだ。
自分で決める
自分で決めることがなぜ重要なのか。
誰かに決めてもらうと「正解」だと思ってしまうからじゃないか。
「正解を求めない」ためには「自分で決める」しかないのだよ。
僕の、僕による、僕のための選択。
自分で決めるから「これでいい」と判断できる。そう言っていいのは僕だけなのだ。
たとえ、おかんが「たかし!ごはん今すぐ食べなさい!」と言われようが「うっせえ!俺は減量中だから食べないよ!!」とご飯を食べない選択肢も極論間違ってはいない(言い方はダメそう)。
自分で決めた以上責任が持てる。
おかんが用意した唐揚げ豚カツチョモランマで太ってしまったとしたら、おかんを咎めてしまうかもしれない。 たかしが、自分で唐揚げ豚カツチョモランマを選ぶ場合とは、結果の捉え方が変わってくると予想できる。
自分で決めれば、結果を素直に受け入れやすくなる。
コントロールできるものに集中する
雪が降らなくて泣き出す子どもは、コントロールできないことに対して感情をぶつけている。
雪が(降らなかった | 降った)のは誰かのせいではない。 僕らがすべきことは、雪が降ったときのために準備をしておくことである。
他人をどうこうすることはできないが、自分をあの手この手でコントロールすることはできる。
ポモドーロテクニックを使って集中したり、目標を小さく小分けにしてハードルを下げたりする。 支配できる自分の領域を、少しずつ増やしてみよう。
5つの鍵
マインドセットができたら、5つの鍵でキャリアを描くという。
- 幸福の定義
- 自己の制服
- 環境の整備
- 行動の継続
- 変化の観察
細かい話は、ぜひ横山遼氏から聞いてほしい。
ここでは、実際に試した1. 幸福の定義
を一部紹介しておこう。
やってみる
まず、自分がどうありたいのか
からイメージをする。
自分がどのような状態なら幸福なのかをなるべく具体的に描く。
- どこに住んでいる?
- 誰と?
- どんな仕事をしている?していない?
- 趣味は?
- お金は?
と自分が気持ちいいであろう状態を細かく描く。
僕の回答の一部*2を発表しよう。
平日は週3~4程度の仕事をし、それ以外は趣味に全振りできる。 作家としても技術者としても仕事がある。行きたいところに行けて、食べたいものは不自由なく食べられる。 やりたいことを誰かに邪魔されない。個人で作ったものが自分にも人にも役に立っている。 技術者だけでなく、クリエイターとしても評価される。
自分の生み出したものが誰かの役に立っていて、それが確かに評価されている。
そして、それを生み出すための時間やスキルは確保できる生き方がいい。
といったところだろう。
そして、どうありたいか
を元に、バックログ的なリストを作っていく。
横山遼流ではIceBox List
と呼んでいた。
あり方をベースに、何がしたいのかを可視化する。
このとき重要なのは、できることだけに目を向けないことだと言う。
リストを作るとき、念頭に置くのは
人間関係、経済状況などありとあらゆる制約がなかったとしたらどうしたいか
である。今の自分にできることだけで考えると視野が狭くなる。可能性を広げるためにも、何の制約もない前提で考えてみよう。
ゆうこりんさんのやりたいこと100
は本当にお見事なのでぜひご参考に。
本当になんでもいい。やってみたいことを、童心に帰って洗い出そう。
まとめ
キャリアは「生き方」そのものと考えれば、「どうありたいか」をベースに今を生きることに納得がいく。
正解はないのだから、自分がコントロールできることを、自分で決めような。
去年の僕に足りなかったのは、「どうありたいか」という前提とそれに伴う行動を記録していなかった。 だから「何ができて何ができなかったのか」わからなかったのだ。
今年は「やっていきの精神をもう一度」という思いを念頭にやっていこうと思う。
お楽しみに。
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横山遼氏はTwitterでもキャリアに関するTipsをつぶやいている。
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