タイトル通り、半年で420点向上したふりかえりです。
英語苦手マンがこのブログを読んで「行けそう」と思ってもらえるように書いておこうと思います。
要約
- 自己紹介
- 学歴:文系四大卒(有名大ではないです)
- たぶん金をもらっていると勉強も頑張れるタイプ
- 社内のコミュニケーションが英語になりつつあるという世界観
- TOEIC 初期L&R スコア 285点(L:180 , R:110)
- 2022年9月から英語研修(コーチングなので基本的には自力で勉強するスタイルのもの)開始
- 中学校英語から始めた
- 毎日1時間〜2時間程度自習
- 単語と文法と耳慣れとテスト対策を適切にやるとスコアがぐいぐい上がる
- 半年後の2023年下旬に705点(L: 395, R: 310)
次にスコア変動についてです。 初回受験した2月時点では当然ノー勉強で、9月の勉強本格開始までも特に勉強はしてませんでした。
- 1ヶ月の自習で445点に
- +1ヶ月後に555点に
- +2ヶ月後に560点(伸び悩む)に
- +1ヶ月後に705点(大きく伸びる)到達
というわけで、短い期間でもある程度はスコアを伸ばせるらしいです。
285点はどれくらいのことができるのか
平均点から大きく下回っている事実はありますが、ぶっちゃけこの点数を取ったからと言ってあまり悲観することもないと思ってました(伸びしろしかないので)。
実際どんな事ができるかというと、200点台は「めちゃくちゃ短い文で、なおかつ何度も繰り返されれば理解できる」ようです。そんなケース現実にあるのかというとあまりないので実用的ではありません。
- L: 180
- R: 110
なお最低点が0点にならないのはスコア計算に統計処理が使われているからだそうです(最高点が1000点にならないのも同じ)。
700点を超えるとどのくらいの能力に達するのか
基本的な読み聞きが可能になると言われています。英語が話せるようになるわけではないのがポイントです。
公式によると、L&Rでそれぞれ350点取れる人の能力はこのように定義されています。
700点を超えたあたりでの肌感
最終的な得点の内訳から、今の私の能力値は「ゆっくり話してくれれば理解でき、基本的な文章ならある程度読める」程度と推測できます。
TOEIC700点取得の目安、リスニングで350点を取得できる人は聴き取った英語をスムーズに理解できるレベルでしょう。仕事で使用する時には、相手の話していることが8割以上理解できる状態です。
TOEICで700点を目指すには、リーディングではその半分の350点を取得できるレベルが必要です。350点を取得できる人は、英文法や英文読解の基礎が身につけていることが大前提です
TOEIC700点のレベルはどれくらい?700点を超えるための学習のコツとおすすめの参考書もご紹介 | English Lab(イングリッシュラボ)┃レアジョブ英会話が発信する英語サイト
とはいえ、肌感は違うところが多々あります。現実ではTOEICほどゆっくり話してくれないことや、日常的な会話ほど表現が豊かで難しいです。
初めてTOEICを受けたときは「こんな速い文章聞き取れるかい!」と思ってたわけですが「TOEICは親切設計だったんだ……」という気持ちにさせられます。そう思えるようになったのも成長なので良いですが、やはりゆっくり話してもらうという制約は未だつきまとっています。
Listening
- 会話が流暢であるほど聞き取れない
- 出身国によっては訛りで聞き取れない
- 意図的にゆっくり話してほしいと伝えていれば8割は意味がわかる
Reading
- READMEやリファレンスを英語で読むことに抵抗がない
- 缶のラベル情報や重要な注意書きなどは困らない(ので、意味が取れなくて死んだりすることはない)
- カジュアルな記事に出てくるようなジョークは理解できない
- 文が長くなるほど時間が掛かる&わからなくなっていく
- 代名詞(it, themなど)が多い文章は混乱する
ITの専門用語は最初から英語であることが多いので、標準的なビジネスマンよりはITエンジニアは有利かもしれないですね。
また、Speakingはテスト対象外ですがフレーズや単語を覚えているので多少何とかなるケースが増えたと思います。 ホテルのチェックインや買い物くらいでは困らないでしょう。
勉強方法
社の研修内容はありましたが、基本的には自習です。
2022年の9月から真面目に勉強をはじめましたが、そもそも勉強するのが苦手だったので取り組んでも10分くらいが限界でした(ものすごい長くても30分の記録)。
開始当初、スコアはL&R合わせて285点であったため「動詞って種類あるんですか?be動詞?……聞いたこと、なくはない」などと言っていました。 実際これくらいよくわかってなかったです。
次第に慣れてきて、取り組み時間は伸ばせるので焦らずやることです。
ここからは使っていた参考書と使い方を紹介しつつ、勉強方法をふりかえります。
用意するもの
- 時間を記録する媒体
- 参考書
- リスニングアプリ
こうやってふりかえり記事を書かなかったとしても、時間記録をする媒体(ノートでもアプリでも)はあるとモチベーション維持や反省をするのに役立つでしょう。必須ではないけど、推奨します。
- 記録媒体:スタディプラス
- 参考書
ユメタンはアプリ版もありますが、書籍をおすすめします。最初アプリでやっていましたが、ブラックリスト(何度もまちがえる単語)の管理がやや面倒です。書籍ならペンでチェックを書き込むだけで済みます。また、単語の例文が書籍の方が多いのでそちらでもメリットがありそうです。 案外アナログのほうが良かったりするんだなと勉強になりました。
ゼロからスタート英文法も書籍で買いました。電子版にしなかったのは、自分で調べた補足を書き込みたかったからです。 中学英文法レベルですが、スコアが200点台だと内容は全然わかりません。「本当に義務教育でやってたのか」と怒りながら読んでました。
- リスニングアプリ
単語、文法と同時に耳も慣らします。言葉が宇宙語に聞こえるのは、自身が認識している音と違う音で耳に入ってくるからと言われています。 例えば「イメージ」という単語を知っていても、英語での発音は「image(ímidʒ: イミヂ)」となり全く違う音です。このような単語の発音はユメタンで補いつつ、このアプリでは言葉の「連結」や「発音しない」といったルールを慣らすことが目的です。
apps.apple.com進め方
TOEICスコアをベースに進め方をふりかえります。
初期〜1ヶ月地点(285点〜445点)
- 極力意識していたこと
- 一日必ず1分以上は英語に触れる。無理してモチベーションが死ぬくらいなら短くして、身体が勉強に慣れるのを待った
- 単語、文法、リスニングのどれかで偏らせない。満遍なくやる
- 単語(ユメタン)
- 単語の意味だけでなく「どう聞こえてくるか」まで把握する
- 一言一句単語の意味を完璧に覚えようとしない。「まあこういうニュアンスじゃね?」程度にしてストレス軽減
- ただし「動詞」「形容詞」「副詞」「名詞」といった品詞は絶対にスルーしない
- 文法(ゼロからスタート英文法)
- 最初は全然意味わからないので、まずは読んで知るところから始める
- 2週目から練習問題で「選択肢が正解になる理由」を答えられるまで考える
- 3週目以降から練習問題で「選択肢が不正解になる理由」を答えられるまで考える
- 問題を解く時間は極力考慮しない(時間は掛かっても仕方ないとした)
- 耳(リスニングハッカー)
- 英語のルールを把握する(「ふーん、そうだったんだ。そりゃ聞こえるわけないよね」以外の感想はない)
- うっすら「そう聞こえるらしい」とわかったら「何の単語がそう聞こえるのか」わかるまで聞く
1ヶ月〜2ヶ月(445点〜555点)
- 単語
- 全部通しで覚えたとしても忘れいていくので覚えていない単語を別途記録して継続した
- 文法
- 445点が出たとき、TOEICの問題対策を一切やっていないことに気づいたので問題傾向の確認を過去問で練習した
- TOEIC対策
- 500点を取るために必要なのはわずかな問題傾向把握だと思ったので割合を増やした
- リスニングハッカー
- この時期、ほとんど利用していなかった
2ヶ月〜4ヶ月(555点〜560点)
- 555点になった段階でスタディサプリが導入される。その点数までは参考書を使うだけで伸びるとわかった
- 単語、文法、リスニング、TOEIC対策をスタディサプリに統一する
- シャドーイング、ディクテーションといった言語上達に関する練習もスタディサプリ内で完結できるようになっていてお得
- スタディサプリによるTOEIC対策講義をPart1~3, Part5~7まで受講しきる。Part4だけ間に合わなかった
- この頃、身体に習慣化されていたため1時間〜2時間くらい勉強に当てられるようになっていた
- 「毎日これだけやっているのできっとスコア伸びているはず」と思ったが5点しか向上していなかった
- TOEIC対策をすべて受講していたが、それはチュートリアルを終えただけの段階だと知る
4ヶ月〜6ヶ月(560点〜705点)
- リーディングセクションが1点も伸びなかった理由を考察
- 文法を正しく理解できていない証拠
- 英文をSVCといった構造化する練習を始める。このとき文章はスタディサプリからでもよいし、別のかんたんな英文でも実施
- Part5を理詰めだけで解けることを意識する。
- Part5が安定してきたらPart6, 7も取り組む
- スタディサプリのアダプティブ講座という機能で、AかB判定が出るまで苦手問題を繰り返し解いた
- 文法を正しく理解できていない証拠
- リスニングセクションが5点しか伸びなかった理由を考察
- 5点はコンディションや運で十分かわる誤差範囲なので実質上がってないのと同じ
- 全体的に音声がまだ速く感じていた。テストという緊張感もあいまって疲れてくると聞き逃しがち
- Part2の応答選択問題、いじわるな回答時に振り回されがち(Q. 「あなたはどの楽器を演奏しますか?」A. 「私、楽器は弾けませんよ」みたいな)。消去法でも答えられるように意識した
- part3の会話問題、シチュエーションを想像できないと回答できない。解く問題を増やすと同時に「三人集まって話すことはこれだろう」「男女で別れているのでその違いくらいを判別できてればいいだろう」という直感に頼れる部分も鍛えることにした
- Part4の一人トーク問題、長すぎてどんどん内容を忘れてしまい回答できない。一人トークでありがちなパターンを把握する。一人トークは自分宛てに話していると思って聞くことで内容が記憶に残るらしいのでそれを意識した
- スタディサプリのアダプティブ講座という機能で、AかS判定が出るまで苦手問題を繰り返し解いた
得点が上がらなかったときの工夫
555点の時期が最も伸び悩みました。 それまではやれば100点くらいポーンと増えていたので、「勉強って正しく努力するとある程度は成果が出るんだなあ」と感心してただけに、このあたりでだいぶ心がやられました。
で、この間やっていたことをもう少し詳細に紹介します。
- Part6,7といった長文に時間が残らないためリーディングセクションが伸びない問題
- Part5の文法が安定すれば時間を短縮できる
- Part5が安定するとPart6の一部問題が同じ要領で回答できる
- Part5が安定すると英文の理解が早まるので、結果的に速読できてPart7まで到達しやすくなる
- 「じゃあPart5をとにかくやることからはじめよう」
- 2週間くらいPart5多めにやった。Part6,7は気が向いたときだけ
正直ここまで文法が重要とは今まで思っておらず……。でもやっていくと「この動詞の後ろには目的語しか入らないのにそれがない……?受動態かー」と判別がつくようになり、それができるだけで長文で混乱しなくなったりしてきました。
- リスニングセクションで英語が速すぎる問題
- 練習中は再生速度を速くしてみた。最初はさっぱりだが徐々に耳がなれる
- シャドーイングで音の流れを理解してから、再生速度をゆるめた
- リスニングセクションの文章が長くなると全然頭に入ってこない問題
- あるときを堺にそれがなくなった
- 単語を知っていて、フレーズを知っていて、状況を理解していると全部聞いてなくても頭にイメージが湧くらしい
- 話者のテンションで状況がわかるときがあるので、「なんか残念なことが起きてるんだなあ」くらいでも思っておく
- それを実現するのにシャドーイングとディクテーションをしつこく実施した
- シャドーイングはシュッと発話できるまでやる
あと、公式問題集は全部解きませんでした。555点以降はスタディサプリ一点突破だったので、課金が吝かではないならおすすめです。
200点台だった自分にとって、効果絶大だったこと
英語が全然わからんマンの人間から見て、効果があったなあと思ったことです。
この辺はネットによく落ちている内容と同じなので省略します。
- 品詞と文法の関係性
- 5文型
- シャドーイング
- ディクテーション
効果がありそうなのに全く意味がなかったこと
- 語源学(興味を持つ分には良かったがスコアは増えない。なぜならテストに出ないからである)
- 映画の字幕(ジャンクな言い回しはテストに出ない)
- 聞き流し
よく使っていたサブツール
- 構文解析
- youtube
- ただよび
まとめ
色々書きましたが、結局言語なのでずっと継続してればいつかはできるようになるはずです。 が、押し寄せる英語化に対して残された時間がなかったので猛スピードでやりました。初期スコアが200点台だとまあまあきついです。
700点を通過点として目標とするのは、英語をやっていく土台形成を確認するのによい得点なのだと思いました。 最低限のスコアは取ったので、あとはアウトプットの練習(英会話)に移行します。
これなら最低限なんとかなりそうという気持ちにはなれるので、英語やっていきの方々はぜひ一緒に頑張りましょう。