はじめに
F-RevoCRMとは(引用 https://f-revocrm.jp/)
F-RevoCRM は、世界中で活用されている vTigerCRM をベースに、日本の企業文化に合わせてシンキングリードが独自のカスタマイズを行った、フリー&オープンな高機能CRMアプリケーションです。
このCRMをインストールしてから運用するために実施した内容をまとめておきます。 インストール手順は公式ページを参照ください。
環境
サーバ AWS Lightsail(RAM:1GB, SSD:30GB, 転送量:2TB) リージョン:バージニア
ミドルウェア Apache2.4 MySQL5.6.35 PHP5.6 ※最初PHP7でインストールを実施したところ、バージョン対応していないらしくインストール時点でコケたためPHP5.6で導入しました。
前提
CRMのユーザは社員であり、社内・社外からアクセスする
セキュリティ設定
- 常時HTTPS接続
- 社外IPからのアクセス時はダイジェスト認証
- サーバ証明書(Let's encrypt)
- iptablesでファイアウォール設定 ※LightsailのGUIコンソールでネットワーク設定もできますが高度な設定ができないためにiptablesを使用しました
バックアップ設定
- Lightsailで使用できるスナップショットを利用
- データベースはmysqldumpを定時実行
運用設定
- F-Revoログ出力設定
- 証明書自動更新設定
懸念点(特にLightsail)
Lightsailのスペックに限界がきた場合、スケールアップする可能性があります。 2017年4月段階で、LightsailのスケールアップはAPIからしか実施できないのが注意点です。 さらに、DBをインスタンスから切り離したいとなると、VPC Peeringを経由させる必要があったりするので若干複雑化します。 また、スナップショットでサーバを復旧させた場合(復旧と言っても新規インスタンスとして立ち上がる)、Public IPが変わります。Static IPを設定するかDNS Zoneを設定する必要が出てきますね(IPもDNSもLightsailで設定可能です)。
おわりに
今のところ特に問題は発生してないです。F-Revoの推奨スペックはRAM4GBと記載がありますが、そこも特に問題はないです。 ただし、Lightsailのリージョンがバージニアのため、コマンド入力に微妙にタイムラグがあってストレスが溜まります。。。