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【技術書典5 イベント当日〜終了編】 セイチョウ・ジャーニーができるまで

「セイチョウ・ジャーニーができるまで」シリーズ最終章です。

この記事のおしながき

10/8 技術書典5開幕!

サークル主の朝は早い。

前日、あれこれ準備していて寝るのが結局深夜2時になってしまったのですが、この日はちゃんと朝7時には起きていました。

サークル主は10時入りと言われていたので、9時くらいには池袋に行ってカフェでメンバーと落ち合う約束をしていました。

メンバーと合流

朝9時に池袋のセガフレード・ザネッティ・エスプレッソに待ち合わせをしていました。

dengen-cafe.com

といっても最初の売り子はてぃーびーさんとぼくであり(サークル主としての通行証は2人分しかもらえなかったため)、他のメンバーは一般参加として11時に会場入りしてもらう形になっていました。

なので、KANEさんとゆのんさん二人は合流次第サンシャインシティへと向かい、ぼくとてぃーびーさんは10時までコーヒーの飲みながら作戦会議をして時間を過ごしました。

作戦会議といっても他愛もない話だったり、てぃーびーさんの転職活動の話だったりと思ったよりもリラックスムードだった気がします(フラグ)

入場

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10時。サンシャインシティの文化会館につくと、すでにいくつかのサークル主は入場してた様子です(おそらくサークル規模の問題だと思われる)。

技術書典のマイページに登録したサークル通行証のQRコードをスタッフにみせ、技術書典のサークル主としての証をもらいました。

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このストラップ、絶妙に男子心をくすぐる文体でよかったです(小並感)

ブース設営

我々はう17にて販売でした。その場所へと向かいます。

思ったより狭かったです。シミュレーションはしていたのですが、それは机の幅だけでした。

足元にはダンボール、両側は別のサークルさん。もちろん後ろにもサークルさんはいます。
そして一番大きく幅を取ったのが、実は自分たちの荷物でした。

ぼくはブースで使うすべての備品も持ち込んでいたため、ボストンバッグとリュックを背負っていました。それに加えて、あとから合流するメンバー5人分の荷物も置くとなると結構手狭です。

とはいえ、他のサークル主さんによっては地方からの遠征という方もいます。贅沢は言ってられませんね!

ダンボールの中身を確認しようと中を開けていると、日光企画のお姉さんがやってきました。

「あ!あの方は!」

とつい口に出していました。

キョトンとするてぃーびーさんを横目に、ぼくはひとりでテンションが上がっていました。

「日光企画です。仕上がり、大丈夫でしたか?」

お姉さんは物腰やわらかな口調で、印刷物の仕上がりを1サークル1サークル確認されていたようでした。
なんて丁寧な会社さんなんだ……!次回以降も機会があったら絶対にお願いしたい。

そのお姉さんは、ぼくが日光企画へ入稿データを持ち込んだ際にトラブったとき、神対応してくれた方でした。ぼくはばっちりその方を覚えていたのですが、相手からすれば1お客さんでしかありません。
ぼくは溢れそうな気持ちを抑えて言いました。

「は、はい!バッチリです!」

と答えた気がします。

お礼を伝えると、お姉さんはニコッと笑ってまた別のサークル主さんのもとへ行きました。素敵。日光企画さん素敵。

そんな感じでダンボールを開けて、ついに我が子とご対面……!

トゥルトゥルの本です。もうほんとただの本です。本以外のなにものでもない。

その後、自分たちが作ったものに感動しつつ前夜にシュミレートしたようにブースを設置していきました。

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概ねシミュレーション通りにできたので、やっといてよかったの一言です。

挨拶まわり

開場される前に、なるべくお隣さんと知り合いの方への挨拶を済ませておこうということで、一旦てぃーびーさんから先に挨拶まわりに出てもらいました。

知り合いがたくさん技術書典5には参加していたはずなので、てぃーびーさんもそれなりに時間がかかるだろうと踏んでいました。

が!思ったより全然帰ってこない。

と思っていたら、こんな投稿が。

後日談にも書いてありますが、てぃーびーさんはポンポンペイン芸人だったようです。(カフェでの時間はもしかしたらリラックスムードではなかった可能性)

当日のサークル担当を私と VTRyo さんにすると決めたとき、私が緊張すると腹痛が出るタイプの人です、という情報を共有していたのですが見事に伏線を回収しました。結局予定していた 7 分でちょうど戻ることができたので、開始には問題なかったのですが挨拶まわりの時間を失いました。

tbpgr.hatenablog.com

dic.pixiv.net

開場前にもトラブルはあるものです。

オペレーション確認

売り子は約一時間ごとに交代する予定にしていました。

まず最初の二人がはじめて、それ以降は頑張ってローテーション。

それから、販売の手順。
てぃーびーさんが頒布物を手渡して、ぼくがお金を受け取っていく。

人間の本能的に、商品を貰う人にお金を渡したくなってしまいますが、そこはみなさんにぐっとこらえてもらいました。

これでひとりで捌くよりは効率的だったか?と思ったり思わなかったり。(他にもいい方法はありそうだが当日はそれしか思いつかなかった)

開場

諸々確認が終わって11時が近づき、技術書典スタッフから恒例のアナウンスがありました。

コミケなどと同様、開始のアナウンスと同時に大きな拍手で開場されます。

「これから売っていくんだ!やっていくぞおおおお」

と思ったのも束の間、猛然とセイチョウ・ジャーニーの売り場にやってきたのはあの方でした。

最初の一冊

「セイチョウ・ジャーニー、一冊ください」

開幕初撃で記念すべき最初の一冊を購入してくださったのは、何を隠そう”おやかた”さんでした。

あまりのスピード感とスマートな注文に度肝を抜かれつつ、冊子版とダウンロードカードをお渡ししました。

ぼくがこのセイチョウ・ジャーニーの表紙を作り、執筆し、入稿し、ブースをシミュレートし、こうして売り出せたのも”おやかた”さんが書いた「ワンストップ!技術同人誌を書こう」のおかげだっただけに、感無量でした。

”おやかた”さんありがとうございます!

twitter.com

booth.pm

冊子版が1時間ちょっとで完売

その後、一気にお客さんが流れて入ってきました。

う17は比較的入り口付近に位置していたため、お客さんたちの体力もお財布もほぼ全快(行列待機の体力減少は除く)だったはずです。

そしてありがたいことに、セイチョウ・ジャーニーのMapを把握していてくれたのでしょう。

来るは来るはの大盛況になりました。

作っておいた最後尾カードも掲げられる事態に!(なお使い方がわからない人がいて、一時混乱した模様)

最後尾カードは最後尾の人がどんどん後ろに渡していくものですよ!!一人が持ってても意味ないです!!

ぼくもほとんどその時のことは覚えていません。

とにかく途切れることなく売りまくりました。

ぼくはお金を受け取っていくだけマンだったので、「1000円でーす。決済は電子ですか?現金ですか?ありがとうございます!」を約150回くらい言ってたと思います。(ほんとか?)

そんなわけで、1時間があっという間に経ち、合流していたメンバーと交代したのでした。

なお、この時まだ少し冊子版が残っていました。なので超正確には1時間と数分での200冊完売です。

皆さま本当にありがとうございました!

フォロワーさんやオフラインで出会った人が来てくれた

売り続けること5時間。
売り子を交代しながらでしたが、Twitterで「今から行きます!」や実際にブースに来てSNSアイコンを見せてくれる人もいました。

実は朝の段階で、こんなツイートをしていたことも影響していたかと思います。

本当に教えてくれるひともいた事で会いたかった方にも会えましたし、久々に会えた人もいました。

来てくれた人全員のTwitterアカウントをここに載せたいんですが、さすがに限界があるので割愛します!><

17:00撤収まで売り続けた”セイチョウ・ジャーニー”

技術書典は17:00撤収でした。

冊子版は完売してしまったものの、ダウンロードカードだけは売り切れない自信がありました。
ぼくはあまり売り切れ商法が好きでないので、現地に来た人にはせめてダウンロードカードを持って帰ってほしいという思いで600部を持ち込んでいました。

冊子版がないとなると、実はお客さんの熱は少し冷めます(同人誌売っている以上は仕方がないこと)。

それもあってか、撤収時間まで売り切れることなく販売を続けることができました。

それ自体は、本当に良かったと思います。

撤収する際、ちょっとずつ机の上からものがなくなっていくのが寂しかったです。

最後はポスターの横でパシャリ。いい感じになりました。

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アフター会参加

無事にブース撤収後、さきほど名前が出ていた”おやかた”さんによる非公式アフター会がありました。

そちらにGrowthfactionのメンバーのうち、4名が参加しました。

techbook-and-ethanol.connpass.com

LTをした

この非公式アフター会では、LTをする人を募集していました。

なのでノールックで応募し、発表してきました。

とはいえ、お酒も入っているし立食形式だったこともあり聞いている人と聞いていない人がはっきりわかれていたと思います。

「まあぼくの知り合いは少なくとも聞いてるだろ」くらいの軽い気持ちでやりました。

本作るの楽しかったので、ぜひみなさんも本作りやってみてくださいね。

アフター会で感想をくれた

LTも終わるとそれぞれ参加している方々とお話しました。

するといつもTwitterで絡んでくれるFORTEさんとついにご対面。
彼もまた、最近Podcastに出たりと精力的に活動を始めている方です。

twitter.com

このときFORTEさんから直接本の感想を伺ったのですが、実はこれが実質はじめての購入者さんからの感想でした。

誰かの何かを突き動かせたのなら、これ以上嬉しいことはないです。

なお、後日FORTEさんはブログで感想を書いてくださりました!ありがとうございます!

fortegp05.hatenablog.com

セイチョウ・ジャーニーの感想がTwitterに流れ出した

アフター会も終わり、技術書典が終わりました。

我々の役目もこれで終わり……にはなりません。読者さんが行動に移せなければ、ぼくらはあの本を書いた意味がありません。

彼が何かを感じて、行動をはじめてくれるか。そういうところも気になりました。

感想はあるかな?面白かったかな?

色々気にしていましたが、どうやらそれは杞憂でした。

Twitterでサーチすると、さっそく読んでくださった方がつぶやいてくれていました。ちょっとその一部をこちらに貼っちゃいます。(ぼくのブログなのでぼくの第3章パートへの言及ツイート多めw)

もしTwitterでさらに検索したい場合は、以下の文言をTwitterの検索窓にコピペするとうまく検索できます。

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セイチョウジャーニー exclude:retweets -from:@higuyume
#セイチョウジャーニー exclude:retweets -from:@higuyume
セイチョウ・ジャーニー exclude:retweets -from:@higuyume

実際に手を動かす人が続出

上記の感想も非常に嬉しかったのですが、もっと嬉しかったのは実際に何かを始める人がたくさんいらっしゃったことでした。

特に、ぼくが書いた第3章「マヨイ・ジャーニー」では、Twitterをはじめよう!とかコミュニティ参加しよう!とか書いています。

それを実際にやってくださった方がいました。本当に嬉しかったです。

感想集

Twitterにつぶやかれた感想、アクションだけでなくブログもたくさん頂きました。

本当最高ですね。くわしくはてぃーびーさんのこちらのブログにすべて載っている状態です(随時更新される)。

tbpgr.hatenablog.com

そんな中でも嬉しかったブログを貼っていきます。

嬉しかったブログ

技術書典5で偶然出会ったセイチョウジャーニーを読んで、仕切り直しをしようと思った話

そんなもんで、サークルチェックをしていたら「セイチョウジャーニー」という本を見かけたので、これは面白そうだと入場するやいなや速攻で買いました。

shinkufencer.hateblo.jp

偶然出会ったセイチョウ・ジャーニーを買って何かを思う、という流れはまさに第3章のマヨイ・ジャーニーの流れと一致しました。

そのシンクロ度に感動しました。

セイチョウ・ジャーニーを読んで

冒頭から「これ、今の僕の状況と凄く似ているな」と思いながら読んでいくうちに、コミュニティに参加して世界が変わっていくというあたりが完全にシンクロして、後半は僕の未来がこうなったらいいな、という内容で…泣きながら解説を読みました。しばらく涙が止まりませんでした。


この本を買ってよかったと心底思いました。

note.mu

これほどまでに人の心に届いたことが嬉しかったです。誰かの感情を揺さぶる、そういう何かを書けたことを誇りに思います。

【私的まとめ】セイチョウ・ジャーニー

この章は感情移入しすぎてマジ泣きました。感想まとめ書くために2周目してますが、プロローグの『今、楽しいですか?』ですでに涙ぐんでるとかやばいんじゃなかろうか……

note.mu

またも泣いてくれる方が……!ありがたいです。さらに、細かいところも見てくれていました。

Twitterやconnpassへの登録の仕方を懇切丁寧に書いてあったのが印象的でした。「もしかしたらわからない人がいるかもしれない」というVTRyo氏の配慮が本当に素晴らしいと思いました。

やはり嬉しいですね、はい。妥協しなくて本当に良かったです。

セイチョウ・ジャーニーという本を読みました&ちょっとだけ寄稿しました

いきなり間宵君というキャラクターが登場、技術書典にやってきた間宵君が一冊の本を手に取り…と物語がスタート。これまでのエッセイの流れで読んでいたので少しびっくり。でもとっても実践的で解説も丁寧、そして優しさを感じる良い章でした。

間宵君が変わり、成長するまでの物語が描かれているのですが、登場するステップとワークがとても具体的で良いなーと感じました!(自分の理想を挙げてみる、とか実際にやってみました)

kiwinote.hateblo.jp

小説にしたことが、いい意味で読者さんを裏切ったことについて話してくれています。5名の著者の中で小説を書いたのはぼくだけだったので、それもよかったかもしれません。

文章について言及してくれたことが嬉しかったです。日本語大好きなので^^

『セイチョウ・ジャーニー』読みながら考えたこと

一歩踏み出すことで、「今いるココ」から気付いたら「だいぶナンカ面白いココ」へたどり着いてたってのは、体験した人にしか分からない。そういう話が誰かのキッカケになるかもしれないってね、体験した人たちが話し続けることが大事。セイチョウのキッカケとなったジャーニーの始まりだったり、その旅路の話。とてもよい。

ppworks.hatenablog.jp

実際に、技術書展で『セイチョウ・ジャーニー』に出会ったことでツイッターを始める人がいて、リアルと繋がってて本当にいいじゃん!っていう感じがした

「リアルと本がつながって、誰かの何かを変えられたんだなあ」としみじみ再自覚させてもらったブログでした。

あと、トゥルトゥルの表紙にしてよかったなあと思えたブログでした(笑)

おわりに

さて、ここまで読んでいただきましてありがとうございます。

「セイチョウ・ジャーニーができるまで」シリーズはこの記事で終了です。

随時みなさんの感想やブログは見ていきます!本当にありがとうございました!

P.S. コミュニティ「Everyone Outputer」始動!

第3章「マヨイジャーニー」の劇中に登場したEveryone Outputerがコミュニティとして登場!

everyone-outputer.connpass.com

現在イベント企画中の段階ですが、すでに44名の方がメンバーとなってくれています!(2018/10/15現在)
すごい!

続報を待たれよ!(映画風)